フォーマルオントロジー学際研究集会のお知らせ

21世紀人文COE「心の統合的研究」センター・三田ロジックセミナー 共催

場所: 慶應義塾大学 三田キャンパス 東館 6F G-SEC Lab ホール
(JR田町駅または都営地下鉄三田駅または赤羽橋駅(大江戸線)から徒歩5分)
日時: 2004年11月29 - 30日 (月 - 火曜日)



オントロジー研究はギリシア哲学以来,哲学の重要な研究テーマであり,現代哲学においてもいろいろな展開をみてきた.一方,オントロジー的な観点を用いて知識の構造化や大規模データベースの構築を行おうとするオントロジー工学の方法論が知識ベース理論やAI等の分野や,バイオインフォマティクスを含む多くの応用分野で進んでいる.

特に哲学的オントロジー理論や論理的・形式的知識推論,フッサール等にはじまるフォーマルオントロジー,メレオロジー等の分野を含む哲学・論理系の研究者達と知識ベース,AI,バイオサイエンス,自然言語処理,分類学等の分野でオントロジーの応用を進めている研究者達が,それぞれの観点からオントロジーとオントロジー的知識ベースの推論システムについて討論する.慶應義塾大に滞在中で本分野のパイオニアの一人で哲学的方法論のオントロジー工学への応用に関する中心的研究者の一人であるBarry Smith教授により二回のチュートリアル的集中講義も予定している.

本研究集会は2001年度日本科学哲学会ワークショップ「フォーマル・オントロジーの工学と哲学──オントロジー工学の現在とその哲学的源泉」を受けて,その発展的な性格を持つ.前回ワークショップの提題者たちが中心となって企画が進められた.

Tentative Program

11月29日 (November 29, Monday)
10:30 - 12:00 Barry Smith (State University of New York at Buffalo, Saarland University(IFOMIS))  
  "Ontology and it's applications I"  
12:00 - 13:30 lunch time  
13:30 - 15:00 哲学と工学のオントロジー: Session I  
  Introductory Remarks:  
  溝口 理一郎 (大阪大学産業科学研究所; AI,オントロジー工学)  
  "Ontology Engineering - From fundamental theory to deployment -"  
  岡田 光弘 (with 杉本 雄太郎)(慶應大学;哲学,論理学)   
  "Logic and Ontology"  
15:00 - 15:30 休憩  
15:30 - 17:30 哲学と工学のオントロジー: Session II  
  納富 信留 (慶應大学;ギリシア哲学)  
  "Ontology in Plato"  
  武田 英明 (国立情報学研究所;人工知能,セマンティックウェブ )  
  "Bottom-up construction of light-weight ontologies"  
  加地 大介 (埼玉大学 ; 哲学,メタフィジックス)  
  "Can a hole rotate?"  
17:30 - 18:30 懇親会(無料)  

11月30日 (November 30, Tuesday)
10:00 - 11:30 Barry Smith (State University of New York at Buffalo, Saarland University(IFOMIS))
  "Ontology and it's applications II"
11:30 - 11:45 休憩
11:45 - 12:30 辻井 潤一 (東京大学; 計算言語学, 自然言語処理)
  "Thesaurus or logical ontology, which do we need for mining text?"
12:30 - 14:00 lunch time
14:00 - 15:00 応用分野講演 : Session I
  高井 貴子 (東京大学; バイオインフォマティクス)
  "Ontological integration of data models for biological functions based on device ontology"
  吉岡 健 (富士ゼロックス株式会社研究本部; ビジネス応用分野)
  "Knowledge to Practice 〜ビジネス知識を実践に活かす方法論・システムを目指して〜"
15:00 - 15:30 休憩
15:30 - 17:30 応用分野講演 : Session II
  吉川 澄美 (理化学研究所,東京工業大学; バイオインフォマティクス,薬学)
  "Drug Interaction Ontology : Inferences for Possible Drug Interactions"
  藁谷 敏晴 (東京工業大学; 論理学,オントロジー,メレオロジー)
  "On some systems of formal ontology and mereology"
  Concluding Discussion
   

プログラムの詳細は決定次第,以下のweb pageにて公表されます.  

http://abelard.flet.keio.ac.jp/seminar/ontology_meeting.html
もしくは,下記までお問い合わせ下さい.

オーガナイザー 岡田 光弘 (慶應義塾大学 文学部哲学科)
問合せ先 慶應義塾大学 21世紀COE人文科学研究拠点
  「心の統合的研究」センター ワークショップ事務局
住所 東京都港区三田3-1-7 三田東宝ビル8F
電話 代表 03-5427-1156 (内線 23864)
E-mail philosophy at abelard.flet.keio.ac.jp



平成16年12月16日