オントロジー学際研究集会のお知らせ
主催: 慶應義塾大学魅力ある大学院教育イニシアティヴプロジェクト(文学研究科哲学専攻)
協力: 慶應義塾大学研究推進センター
場所: 慶應義塾大学 三田キャンパス 南館 B4F ディスタンスラーニングルーム
(JR田町駅または都営地下鉄三田駅または赤羽橋駅 (大江戸線 )から徒歩5分 )
日時: 2006年03月10 - 11日 (金 - 土曜日)
昨年度に引き続き東京オントロジー学際会議の開催を予定しています.とくに今年度の集会ではBio-Medical Ontologies 及びBio-Informaticsを含むInformatics分野の先生方のご講演をお願いいたしました.また,Bio-Medical Ontology,Bio-Informatics分野を中心とするオントロジーの特別チュートリアルを米国および欧州のオントロジー応用分野の指導的研究者のお一人であられるBarry Smith教授にお願いいたしました.年度末のお忙しい時期だとは思いますが,皆様のご参加をお待ち申し上げております.
オントロジー研究はギリシア哲学以来,哲学の重要な研究テーマであり,現代哲学においてもいろいろな展開をみてきました.一方,オントロジー的な観点を用いて知識の構造化や大規模データベースの構築を行おうとするオントロジー工学の方法論が知識ベース理論やAI等の分野や,バイオインフォマティクスを含む多くの応用分野で進んでいます.これらの分野の学際的融合を目指す慶應義塾大学哲学専攻の分野横断研究教育プロジェクトが中核となり本研究集会を企画いたしました.慶應義塾大学に滞在中で本分野のパイオニアの一人で哲学的方法論のオントロジー工学への応用に関する中心的研究者の一人であるBarry Smith教授により二回のチュートリアル的集中講義も予定しております.
本研究集会は2001年度日本科学哲学会ワークショップ ``フォーマル・オントロジーの工学と哲学──オントロジー工学の現在とその哲学的源泉 ''を受けて,その発展的な性格を持つものです.このワークショップの提題者であった哲学・論理学及びAI・工学の研究者達が,医学,生命科学,知識ベース,情報科学,ビジネスオントロジーなどの分野の方々と協力して毎年学際研究集会を開催しています. 今年度は日本人工知能学会SIGBMK研究会と連携したセッションも予定しています.
3月10日 (金) (March 10, Friday)
- 10:30-10:40 Introductory remarks:
- 岡田 光弘 (慶應義塾大学 文学部哲学科), 吉川 澄美 (理化学研究所 ゲノム科学総合研究センター),
- 溝口 理一郎 (大阪大学産業研究所)
- 10:40-12:00 Barry Smith (State University of New York at Buffalo and IFOMIS)
- Special Turorial: Introduction to biomedical ontologies Part I
- 12:00-13:45 ランチタイム
- 13:45-14:45 Joint remote session between Keio-Ontology Meeting with Artificial Intelligence Society
- of Japan SIGBMK
- 15:00-16:30 講演
- 1.
- 田中 博 (東京医科歯科大学 大学院疾患生命科学研究部)
- ``医療情報におけるオントロジーの役割と展望 ''
- 2.
- 柏木 公一 (国立看護大学校 )
- ``医学用語集SNOMED-CT・UMLSとオントロジー ''
- 3.
- 荒牧 英治 (東大病院 企画情報運営部)
- ``臨床医学オントロジーを構築にむけた医学コーパスからの知識抽出手法 ''
- 16:45-18:15 講演
- 1.
- 金子 洋之, 佐藤 由紀子 (慶應義塾大学 日吉生物学教室), 団 まりな (階層生物学研究ラボ)
- ``高次生命現象理解のための細胞行動データベース''
- 2.
- 福田 賢一郎 (産業技術総合研究所)
- ``Pathway Database and Pathway Ontologies''
- 3.
- 岡田 光弘,杉本 雄太郎(慶應義塾大学),吉川 澄美,小長谷 明彦(理化学研究所 ゲノム科学総合研究センター)
- ``Drug Intetaction Ontology (DIO) and the Resorce-Sensitive Logical Inferences ''
3月11日 (土) (March 11, Saturday)
- 10:30-12:00 Barry Smith (State University of New York at Buffalo and IFOMIS)
- (Tutorial) Introduction to biomedical ontologies, Part II.
- 12:00-13:30 ランチタイム
- 13:30-15:00 講演
- 1.
- Chris Mungall (Howard Hughes Medical Institute)
- ``On Designing The Open Bio-Ontology Databese (tentative title) ''
- 2.
- 中谷 純 (神戸大学大学院医学系研究科クリニカル・ゲノム・インフォマティクスセンター)
- ``クリニカル・ゲノム・インフォマティクスにおけるオントロジー ''
- 3.
- 溝口 理一郎 (大阪大学)
- ``Knowledge modeling/organization based on ontological engineering ''
- 15:00-15:30 休憩
- 16:45-18:15 講演
- 1.
- 金 進東, 立石 由佳, 大田 朋子, 辻井 潤一 (東京大学)
- ``Ontology and corpus annotation of biomedical literature''
- 2.
- 高井 貴子 (東京大学情報理工学系研究科)
- ``オントロジーに基づくペトリネットモデルの標準化 ''
- 3.
- 吉川 澄美 (松村 和美, 小長谷 明彦) (理化学研究所 ゲノム科学総合研究センター)
- ``オントロジーの必要性: バイオサイエンスとその応用化において ''
なお,お問い合わせ等は,下記までお願い致します.
問合せ先 |
慶應義塾大学 文学研究科哲学専攻 |
|
魅力ある大学院教育事務局 ワークショップ事務局 |
住所 |
東京都港区三田3-1-7 三田東宝ビル8F |
電話 |
代表 03-3453-4511 (内線 23864 または 23847) |
E-mail |
philosophy at abelard.flet.keio.ac.jp |
平成18年3月9日