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UNESCO 世界論理デー記念ワークショップ


UNESCO WORLD LOGIC DAY WORKSHOP [Click here for the English Page]


ハイブリッド形式、使用言語日本語(一部の海外からのメッセージ部分を除く)
日時:2023年1月14日(土)13:00−17:30
会場:慶應義塾大学三田キャンパス東館6階G-Lab
次の三田キャンパスマップの13番の6階です。三田キャンパスアクセス:[慶應義塾]
(JR田町駅、地下鉄三田駅または赤羽橋駅から徒歩7分です。)
Free registration link: [Here]
参加無料です。対面参加もオンライン参加も事前登録が必要です。登録用リンクはこちら
事前参加登録済みでZoom情報が届いていない方は、お手数ですが、logic@abelard.flet.keio.ac.jpまでご連絡ください。

URL: https://abelard.flet.keio.ac.jp/seminar/World_Logic_Day_2023

事前登録の問い合わせ先:logic@abelard.flet.keio.ac.jp

2019年11月のUNESCO会議でIUHPST/DLMPST(科学史技術史・科学基礎論国際連合)とCIPSH(国際哲学人文学会議)の提案により世界論理デーが制定されました。現代社会や人間生活における論理学の貢献を確認し記念行事を開催する機会とされています。UNESCO世界論理デー(1月14日)を記念して次のワークショップを開催いたします。2021年にCIPSHにより世界論理デー行事の推進が進められたのに伴い、本グループでも毎年ワークショップを開催しております。
プログラム
第1部
13:00~

開会挨拶:会合趣旨紹介及び外部メッセージ紹介

特別招待講演
大西琢朗 (京都大学)「概念を削り出す:非古典論理のたのしみ」
概要:論理学、特に非古典論理の面白さは、私たちが当たり前だと思っている概念を分析して新しい概念を生み出す手法にある。本講演では、私が研究している否定様相の分析および関連するトピックを紹介し、それが古典論理の枠組みをどのように分解・再編成しようとしているのかについてお話したい。

招待講演
山﨑紗紀子(金沢大学・日本学術振興会特別研究員)「情報の哲学の基礎的問題の解明――情報フロー理論と抽象の階層に基づいて――」
概要:情報の流れに関しては、これまでにも広く議論が行われてきた。環境の中には、様々な情報の流れが存在しており、我々はそれらから情報を取り出し、利用していると指摘できる。
本発表では、J. BarwiseとJ. Seligmanの情報フロー理論と、L. Floridiによる抽象の階層の手法に注目し、情報の流れと情報の抽出・利用の仕組みの関係について明らかにする(本発表は、『科学哲学』55(1)に掲載された論文に基づいています)。

招待講演
豊岡正庸(*)&佐野勝彦 (北海道大学)「直観主義論理と古典論理の組み合わせにおけるcollapsing problemと、シークエント計算におけるその回避方法について」
(*)講演者
概要:古典論理と直観主義論理を組み合わせた論理の証明論を考える際、両者の持つ規則をそのまま組み合わせると、collapsing problemと呼ばれる問題が生じることが知られている。本発表ではこの問題を回避することに成功している論理として、Humberstone (1979) や del Cerro & Herzig (1996) などで研究されているC+Jと呼ばれる論理を扱う。この論理に対しては、ヒルベルト公理系や自然演繹が提供されているが、本発表ではシークエント計算を与え、どのような仕方でcollapsing problemを回避できるかを説明する。

第2部 プロジェクトレポート
15:00~

  • 峯島宏次&岡田光弘(慶應義塾大学)&細川雄一郎(群馬県立女子大学)
    「論理とリーズニングにおける不一致」プロジェクトレポート
  • 五十嵐涼介 (京都大学)「過去と現在における論理の不一致」
  • 三上温湯(東京都立大学)「言語活動における真理概念の捉え直し」
  • 天本貴之(慶應義塾大学)「自然言語の動的意味論による議論構造の研究」
  • 佐藤有理(東京大学)「意味の計算と画像キャプション:論理・否定」

第3部 論理学教育の諸問題
16:00~

特別提題講演
村上祐子(立教大学)「論理学教育とデータサイエンス教育の統合提案」
概要:データサイエンス教育の推進の掛け声のもとに、データサイエンス学部・研究科が続々と設置されている。その一方で、必ずしもコンピュータ・サイエンス教育との接合がなされているとは限らず、さらには論理学のカリキュラムが統合されている場合が少ないように見受けられる。
当発表では大学院修士課程でデータサイエンスを学びなおそうとする社会人学生について、論理学未修であることを前提に、論理学教育を行おうとする場合の提案を行う。

討論
オーガナイザ
  • 五十嵐涼介(京都大学)
  • 三上温湯(東京都立大学)
  • 峯島宏次(慶應義塾大学)
  • 岡田光弘(慶應義塾大学)(*)

共催
  • 慶應義塾大学論理と感性のグローバル研究センター
  • 京都大学大学院文学研究科 応用哲学倫理学教育研究センター
  • 東京都立大学岡本研究室
(*) 日本学術会議史学委員会IUHPST分科会から企画協力を受けました。

事務局:logic@abelard.flet.keio.ac.jp

問い合わせ先:慶應義塾大学岡田光弘 okada@abelard.flet.keio.ac.jp